Hyggeligt

見て聴いて読んで描くよ

英国一家日本を食べる

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マイケル(右)が持ってるのは、オカリナじゃなくて鰹節です。

 

 

英国一家日本を食べる/マイケル・ブース
続編のほうから先に読んでしまったので、この本の冒頭で軽く日本食をディスってるのが笑えました。最高だマイケル。
好奇心旺盛な胃袋をもったジャーナリストが日本中を食べ歩く記録です。
食べものの事だけではなく、地元の方とのふれあいが書かれていて京都でゲイにナンパされたり(見事に逃げ切った)蔵本の人にがんがん飲まされたり(途中からは「石油の味」としか表現できなくなるほど悪酔い)大阪で文字通り食い倒れたり、読みつづけるとお腹すいてきます。
「うまい」の三文字で済むはずの出来事に言葉の限りを尽くして表現しているので、ラーメンの章は文字から豚骨スープが溢れてくるかと思うし、粉物の章ではソースと青のりの香りが漂ってくる気がします。幻覚、、、じゃなくて幻匂?
夜に読むのは危険です、あと読みながらスマホで店舗検索してしまいます。いつか行こくブックマークが増えました。
かといって、賛美だけでは終わらずに日本の抱えている問題を斜めからすぱっと切って、疑問にざっくり串刺し。
住んでいる人からはあたりまえになっている部分も書かれています。
直接的な表現はなかったけれどシャッター街なども見たのでしょう。
全面的に「日本食リスペクト!」な方向に進んでほしくないなーって思っていましたので読み終わってスッキリ爽快。だって沖縄が長寿の国なんて、いつまでも言ってられないです。この本はアニメ化や漫画化もされているので、そちらも期待。おなかすいた。

 

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