Hyggeligt

見て聴いて読んで描くよ

パンズ・ラビリンス

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最後のネタバレは書いてませんが大筋を書いているので見ていない方は以下御注意を

 

パンズ・ラビリンス


ネット画像検索をすると、牧神パンよりもこの手のひらお化けのほうが沢山出てきます。登場時間はさほど多くないのにはやりインパクト大、このビジアル。
この手のひらお化けが「ちょっと可愛い」と思えるほどに、映画の中では現実のほうが残酷です。
どんどんひとが死んでいくし、それがなんとも思われないように淡々と流れるカメラ。
残虐なシーンがたびたび出てくるので、何度も一時停止しながら見ました。
これ映画館でみてたら途中退場したかもしれない。美しい世界と厳しい現実をいったりきたりします。
最終的に「ハッピー」なのかどうか見る人に全て委ねるようなラストシーンですが
わたしはハッピーエンドだったのだ、と願うことしかできない。思い出しただけでつらい。
美しいから目を離すことができなかったのも事実。魅力的な映画です。
チョークで扉を描くと向こうの世界に行けるというアイテムが出てくるのですが、ドラえもんに同じような道具があったなあーって思ったり、そのチョークを半分向こうの世界に落として来ちゃうんだけど、手のひらおばけがチョーク使ってこっちの世界に来たりして!とか、画面を直視しない方向に思考をずらしつつ見ていました。真面目に心酔はできなかった。
あと、大尉が不死身すぎて、肩刺されても口を切られてもおっかけてくるのは、どの化物よりも怖い。本当の鬼は人間なのです。

見終わった後の重い空気をずっしりと感じながら、壁にチョークの痕がないか探したくなった。(逃避)

 

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